2008 3.1 SAT
「食の安全」に関する国際ラウンドテーブル~国際取引、持続可能な生産、社会的責任について考える~
昨今、世界中で食の安全が危ぶまれています。特に中国からの輸入食品については、「冷凍ギョーザ」事件をはじめ、ヨーロッパやアジアでも死者が出るなど深刻な状態であるにも拘らず、必ずしも全容が報道されていません。また、人体への影響に関する新たな研究結果も出ていますが、それについても周知されていないのが実態です。
こうした現状を踏まえ、PA International、国連大学、東京財団は下記のとおり、食の安全に関する国際ラウンドテーブルを共同開催することと致しました。
食品の生産・流通が加速度的にグローバル化し、一国での事故がたちどころに他国の食卓に影響を及ぼす中にあって、国際安全基準作り等の具体的な行動に移すことが急務となっています。今回の会議では、世界とりわけ中国から食品や食品添加物を最も多く輸入している日本において、関係主要国の専門家が集まり、共通認識を深めることによって、そうした具体的なアクションへとつなげていくことを目的としています。お誘い合わせの上、ご参加ください。
【日 時】 2008年3月1日(土)9:45~17:00
【会 場】 国連大学 3F 大会議場(東京都渋谷区神宮前5-53-70) Tel:(03)3499-2811
【テーマ】 「食の安全」に関する国際ラウンドテーブル ~国際取引、持続可能な生産、社会的責任について考える~
【開催主体】 Public Advice International*(主催)、国連大学(共催)、東京財団(共催)
【プログラム】 (敬称略)
09:00-09:45 受付
09:45-09:55 開会挨拶 ベセリン・ポポフスキー(国連大学副学長代行)
リオ・プラーニング(PA International事務局長)
09:55-10:10 「日本の食の安全への取り組みと課題」尾辻秀久(元厚生労働大臣)
10:10-10:40 「対途上国貿易における変化」オビジオフォー・アギナム(国連大学「政策と制度的枠組研究部長」)
10:40-11:10 「中国の生産者の視点」秦貞奎(中国検疫科学研究院院長)
11:10-11:40 「今後の規制のあるべき姿」ロジャー・スキナー (中国国家食品薬品監督管理局/アジア開発銀行/
世界保健機構による中国合同調査報告による中国合同調査報告者)
11:40-12:45 パネリスト、オブザーバー、参加者による討論
議長:ヴェルナー・クリスティ(前ノルウェー厚生大臣)
12:45-14:15 昼食
14:15-14:35 「ヨーロッパの視点」(ミラン・スケンダー駐日スロベニア大使)
14:35-14:50 「日本の農業の現状:国際的な食品流通との関係から」結城登美雄(民俗研究家)
14:50-15:10 「日本の食の安全の実態」木村毅(味の素 品質管理本部長)
15:10-15:30 「EUの食の安全の実態」
マルテン・アドルフ(オランダDSM社 健康・機能性食品素材グローバル・マネージャー)
15:30-15:50 「日本の消費者の視点」安井美沙子(東京財団広報担当ディレクター)
15:50-17:00 パネリスト、オブザーバー、参加者による最終討論
議長:広中和歌子(参議院議員)
17:15 レセプション
上記のパネリスト以外にも、消費者団体の代表者や小売業者、研究者、政府関係者の方々にもオブザーバーとして参加していただき、議論に加わっていただきます。
【参加費】 無料。昼食付。
【その他】 同時通訳(英語、日本語、中国語)がつきます。
* PA International について:
正式名をPublic Advice International Foundationといい、公益事業を行う民間財団で2004年にて設立された。ベルギー・ブリュッセルに拠点を置く。資金源は系列のPublic Advice(コンサルティングファーム)で、欧州を中心に企業や政府の海外進出等を支援している。政治家や企業のトップ等、豊富なネットワークを駆使して、政治外交やグローバル企業の海外進出にあたり無償でアドバイスを行ったり、国際会議を開催したりすることを主なミッションとしている。昨年、ブリュッセルにおいて、食の安全に関する国際ラウンドテーブルを2回開催し、今回はその第3回目にあたる。
★お申込み時の注意点: 参加申込フォームのお名前を書く欄には、必ず漢字とローマ字の両方でお名前をお書きください (ローマ字は国連大学への入館時にお渡しする名札作成のため、必ず必要となります)
(例)東京太郎 TOKYO Taro