2007 11.9 FRI
第8回東京財団フォーラム「地域ブランドを活用した地域活性化 ―合併市町村の事例から」
第8回東京財団フォーラムは「地域ブランドを活用した地域活性化 ―合併市町村の事例から」と題し、一橋大学大学院商学研究科の関満博教授と前(財)佐世保観光コンベンション協会課長の永井美穂子氏をお招きして、11月9日に開催しました。当日は自治体職員の方々を中心に150名余の方々にお集まりいただき、大変活発な議論が展開されました。
まず、関教授からは、市町村合併の余波を受けた全国の自治体の現況についてご報告いただきました。全国各地を歩いていらっしゃる関教授ならではの実務的な話を伺うことができ、特に限界集落におけるお母さん達の自主的な地域活性化に向けた取り組みの話がとても印象的でした。
次に、地域ブランドを活用した地域活性化の成功例として、長崎県佐世保市で「佐世保バーガー」をヒットさせた張本人である永井美穂子氏に、当時の具体的な取り組みについてお話いただきました。
今回のフォーラムは(財)日本都市センターが2006年度に行った「合併市町村における地域ブランド戦略に関する調査研究」をベースとしています。
この研究会の座長は関教授であり、委員として永井氏をはじめ東京財団プログラム・オフィサーの安井も参加していました。他にも委員であった日経広告研究所の横田浩一氏、農政ジャーナリストの榊田みどり氏らから、当日はコメントをいただきました。
質疑応答では、自治体職員の方々から佐世保の取り組みを中心に熱心な質問が続きました。
なお、研究会の成果については、『新「地域」ブランド戦略』(関 満博、日本都市センター編、日本経済新聞社)をご覧ください。
(文責:安井美沙子)