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江藤 名保子
Naoko Eto
最終更新日:2023年07月24日
学習院大学教授。専門は現代中国政治、日中関係、東アジア国際情勢。スタンフォード大学国際政治研究科修士課程および慶應義塾大学法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員、シンガポール国立大学東アジア研究所客員研究員、北京大学国際関係学院客員研究員などを経て学習院大学教授に就任。
【兼 職】
学習院大学教授、地経学研究所上席研究員兼中国グループ長
- 研究分野・主な関心領域
-
- 東アジア国際政治
- 現代中国政治
- 日中関係
研究プログラム
コロナ禍前と後の中国社会、経済と政治の変化に関する考察
<単著>
- 江藤名保子『中国ナショナリズムのなかの日本-「愛国主義」の変容と歴史認識問題』勁草書房、2014年3月。
<共著>
- 「中国政治と歴史解釈―『抗日戦争勝利60周年』における抗日戦争史観の転換」添谷芳秀編『現代中国外交の六十年―変化と持続』慶應義塾大学出版会、2011年、71~91頁。
- 「第一次教科書問題 1979年‐82年」高原明生、服部龍二編『日中関係史1972‐2012 Ⅰ政治篇』東京大学出版会、2012年、133~165頁。
- 「現代中国ナショナリズムと外交政策―『改革開放』と『愛国主義』のリンケージ」国分良成、小嶋華津子編『現代中国政治外交の原点』慶應義塾大学出版会、2013年、229~248頁。
- 「中国政治に対する外部からの影響―グローバリゼーションと現代中国」高橋伸夫編『現代中国政治研究ハンドブック』慶應義塾大学出版会、2015年、37~54頁。
- 「イノベーション,構造改革と社会統制の強化 : 2015年の中国」(丁可との共著)日本貿易振興機構アジア経済研究所『アジア動向年報 2016年版』、2016年、125~158頁。
- 「『社会主義現代化強国』を目指す第2期習近平政権: 2017年の中国」(森路未央との共著)日本貿易振興機構アジア経済研究所『アジア動向年報 2018年版』、2018年。
- 「第一四章 民間交流――政治による関与と多様化の相剋」(川島真との共著)高原明生、園田茂人、丸川知雄、川島真編『日中関係 2001-2022』東京大学出版会、2023年。
<研究論文>
- 「中国の対外戦略と日中平和友好条約」日本国際政治学会編『国際政治』第152号、2008年3月、36~50頁。
- 博士論文「現代中国における『愛国主義』と対日政策―日中歴史問題にみる内政と外交のリンケージ」慶應義塾大学法学研究科、2013年11月学位取得。 査読あり
- 「中国の公定ナショナリズムにおける反『西洋』のダイナミズム」『アジア研究』第61巻第4号、2015年10月、61~80頁。 査読あり
- 「中国ナショナリズムと対日認識の連動性」日本貿易振興機構アジア経済研究所『アジ研ワールド・トレンド』2016年2月号(244)、53-60頁。 査読あり
- 「習近平政権の世論対策に内在するジレンマ」日本国際問題研究所『中国の国内情勢と対外政策』、2017年3月、37~46頁。 査読なし
- 「普遍的価値をめぐる中国の葛藤」日本貿易振興機構アジア経済研究所『アジ研ワールド・トレンド』2017年12月号(266)、26-33頁。 査読あり
- “An Emerging Structure of Japan-China Relations: Constant Maritime Tension and Mutual Cooperation,” in Center for Strategic and International Studies, Japanese Views on China and Taiwan: Implications for the U.S.-Japan Alliance, March 1, 2018 (available at https://www.csis.org/events/japanese-views-china-and-taiwan-implications-us-japan-alliance).
- “Anti-Western Sentiment in Chinese Politics: Why China Rejects Universal Values,” Contemporary Japan and East Asian Studies (当代日本与东亚研究), 2, no.3, April 1, 2018 (available at http://jeast.ioc.u-tokyo.ac.jp/numbers/20180301-01.html).
- 「日中関係の再考―競合を前提とした協調戦略の展開」『フィナンシャル・レビュー』令和元年第3号(通巻第138号)、2019年8月。
- “Emerging Challenges of Japan’s Cooperative Approach to China,” East Asian Policy, 12, no. 4, pp. 34–46 (2020).
- “Japan-China Strategic Communications Dynamics under the Belt and Road Initiative: The Case of ‘Third Country Business Cooperation,’” Asian Perspective, vol. 45, no. 3, Summer 2021, pp. 533–58.
- “The Xi Jinping administration’s desire for legitimacy: The strategic implication of its ‘new political party system,’” Journal of Contemporary East Asia Studies, vol. 11, issue 2 (2022) (https://www.tandfonline.com/toc/reas20/current).
<エッセイ等>
- 「習近平政権の世論誘導」東京財団Views on China、2014年10月9日掲載(http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=1348)。
- 「中国共産党の求心力―新しい統一戦線の目指すもの」東京財団Views on China、2015年7月7日掲載(https://www.tkfd.or.jp/research/china/a00511)。
- 「習近平政権における思想統制の方策」日本国際問題研究所『China Report(国際秩序動揺期における米中の動勢と米中関係 中間報告)』Vol.3、2016年7月4日。(https://www2.jiia.or.jp/RESR/column_page.php?id=265)
- 「COLUM4 ナショナル・アイデンティティと中国の対日歴史認識」兪敏浩、今野茂充編著『東アジアのなかの日本と中国―規範・外交・地域秩序』晃洋書房、2016年。
- 「習近平政権の「話語体系建設」が目指すもの——普遍的価値への挑戦となるか」東京財団Views on China、2017年7月25日(https://www.tkfd.or.jp/research/china/tu76ch)。
- “China’s Quest for Huayu Quan: Can Xi Jinping Change the Terms of International Discourse?” Views on China, Tokyo Foundation of Policy Research, October 3, 2017 (http://www.tokyofoundation.org/en/articles/2017/china2019s-quest-for-huayu-quan-can-xi-jinping-change-the-terms-of-international-discourse).
- 「中国共産党政権と日本(下)――歴史問題、国内統治の軸足」『日本経済新聞 経済教室』2018年5月25日。
- 「習近平政権が進める『宗教の中国化』とは」笹川平和財団SPF China Observer, 2018年8月11日(https://www.spf.org/spf-china-observer/document-detail008.html)。
- 「書評 『中国政治の社会態制』天児慧著(2018年)」東京財団政策研究所「政治外交検証研究会が書評する『世界を知るために』」2018年9月3日(https://www.tkfd.or.jp/research/political-review/rc3v3h)。
- 「特集にあたって―多元化する中国ファクター」IDEスクエア特集『アジアに浸透する中国』2018年9月。(http://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2018/ISQ201820_016.html)
- “Why Does the Xi Jinping Administration Advocate the ‘Sinicization’ of Religion?” SPF China Observer, Sasakwa Peace Foundation, August 11, 2018 (https://www.spf.org/spf-china-observer/en/document-detail008.html).
- “Japan’s Strategy for Balancing China: The Gravity of Universal Values in the ‘Free and Open Indo-Pacific’ (FOIP),” Strategic Japan Working Papers, Center for Strategic and International Studies, April 1, 2019 (https://csis-prod.s3.amazonaws.com/s3fs-public/FINAL_Working%20Paper_Naoko%20Eto_0.pdf).
- 「シンガポールにおける華人アイデンティティと中国」ジェトロ・アジア経済研究所IDEスクエア、2019年11月(https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Overseas/2019/ISQ201930_014.html)。
- 「新型コロナウイルスをめぐる中国の対外宣伝――人類運命共同体を促進する統一戦線工作」笹川平和財団SPF China Observer, 2020年5月20日(https://www.spf.org/spf-china-observer/document-detail031.html)。
- 「習近平政権が語る『新型政党制度』の優位性」笹川平和財団SPF China Observer, 2021年10月22日(https://www.spf.org/spf-china-observer/document-detail036.html)。
- 「中国の民主主義と人権の『認知戦』に要警戒なワケ」(API地形学ブリーフィング、2022年3月28日掲載、https://apinitiative.org/2022/03/28/35121/)。
- 「個人独裁も利害調整は至難 3期目・習政権の中国」『日本経済新聞 経済教室』2022年11月20日。
その他、地経学ブリーフィング(https://ihj.global/experts/experts-1957/)でコラムを執筆。