東京財団政策研究所ウェビナー(Webinar)の第二弾は、世界が注目する2020年11月のアメリカ大統領選挙を扱う。新型コロナウイルス感染症拡大という予期せぬ事態により、党大会の延期など選挙スケジュールに変更が生じているうえ、政府の感染症対策を巡る保守派とリベラル派の対立など、アメリカ政治のさらなるイデオロギー的分極化も指摘されている。
11月の大統領選挙は果たしてどうなるのか? 本ウェビナーでは、コロナ禍での大統領選挙の行方について、久保文明 東京財団政策研究所 上席研究員、中林美恵子 早稲田大学社会科学総合学術院教授、前嶋和弘 上智大学総合グローバル学部教授らが、トランプ大統領をとりまく現状、民主党候補者として勝ち残ったバイデン氏の課題、支持層の構図と投票行動、さらにアメリカの孤立主義と対中政策を軸に読み解いていく。
[2020 年 5月27日収録]
※本動画の公開は終了致しました。
東京財団政策研究所ウェビナー「アメリカ大統領選はどうなるのか?―コロナ禍での選挙の行方―」
■動画配信 ※本動画の公開は終了致しました。
CHAPTER 0:「アメリカ大統領選はどうなるのか?:支持率と現職大統領再選の関係」
久保文明 東京財団政策研究所上席研究員(進行・コメンテーター)
CHAPTER 1:「最悪の環境下でトランプ大統領が臨む選挙戦」
中林美恵子 早稲田大学社会科学総合学術院教授(スピーカー)
CHAPTER 2:「『予備選挙の方程式』を打ち破った『不死身のバイデン』の今後」
前嶋和弘 上智大学総合グローバル学部教授(スピーカー)
CHAPTER 3:「アメリカ大統領選:論点整理と問い」
久保文明 東京財団政策研究所上席研究員(スピーカー)
CHAPTER 4:「アメリカ大統領選:ディスカッション」
久保文明 中林美恵子 前嶋和弘(パネリスト)
動画配信
「アメリカ大統領選はどうなるのか?:支持率と現職大統領再選の関係」
2020年11月のアメリカ大統領選が世界の注目を集めている。トランプ大統領は再選されるのか?新型コロナウイルスの感染拡大は大統領選にどのような影響を与えうるのか?歴代の大統領の支持率をたどりながら、久保文明 東京財団政策研究所 上席研究員が本ウェビナーの背景と趣旨を解説する。
※本動画の公開は終了致しました。
「最悪の環境下でトランプ大統領が臨む選挙戦」
新型コロナウイルスによる多くの感染者・死者を出しているアメリカでは、2020年4月に戦後最悪といわれる失業率も記録された。こうした社会的・経済的ダメージに対する政治的責任は誰にあるのかという論争が続くなか、経済再開への道筋も不透明なままだ。こうした最悪の環境下で、現職の大統領の再選に勝算はあるのか?トランプ大統領の過激な発言の裏にすけてみえる戦略を読み解きながら、中林美恵子 早稲田大学社会科学総合学術院教授が解説する。
※本動画の公開は終了致しました。
「『予備選挙の方程式』を打ち破った『不死身のバイデン』の今後」
民主党の事実上の指名候補であるバイデンの選挙戦は、極めて異例な経過をたどっている。ニューヨークタイムズ紙の社説で「死の淵からよみがえった奇跡」ともてはやされたバイデンだが、急伸左派であるサンダースに対する危機感から、中道派で無難なバイデンに落ち着いたというのが実情ではないかと前嶋和弘 上智大学総合グローバル学部教授は分析する。トランプ大統領と戦うバイデン候補に勝算はあるのか?民主党の背景や、バイデンの経歴からみた今後の選挙戦を論じる。
※本動画の公開は終了致しました。
「アメリカ大統領選:論点整理と問い」
「戦時大統領としてのトランプ」「新型コロナウイルス対策としての経済封鎖の是非」「国際協調」「財政赤字」といった観点から、久保文明 東京財団政策研究所 上席研究員が論点を整理。中林氏と前嶋氏による講演内容をふりかえって、両氏への質問をまとめる。
※本動画の公開は終了致しました。
「アメリカ大統領選:ディスカッション」
久保氏による進行のもと、「トランプ大統領が共和党支持者の票を取りこぼすならば、どんな属性か?」「民主党サンダース候補の支持者の一部はトランプ支持者に?トランプが元サンダース支持層を取り込むために必要なストラテジーとは?」といった問いに、中林氏がこたえる。
そしてバイデン候補および民主党の情勢に関して「女性問題のスキャンダルは民主党支持者に影響はないのか?この点を民主党はどのように扱うのか?」「バイデン候補は女性を副大統領にする?どんな候補の可能性が高いのか?その場合、次期大統領としての能力を軸に選ぶのか、選挙を勝つために有利な軸で選ぶのか?」といった問いに、前嶋氏がこたえる。
さらに「大統領選の行方が、米国の対中戦略にどのような影響を与えるのか」というテーマを両氏が論じる。
※本動画の公開は終了致しました。
*……………………………………………………………………………………*
<東京財団政策研究所ウェビナー(Webinar)の開催にあたって>
東京財団政策研究所では従来から、総計100回以上に及ぶ東京財団政策研究所フォーラム、各種公開研究会などの開催を通じて、カンファレンス・セミナー形式での政策研究成果の発信、参加者との相互交流などに努めてまいりました。この度、新型コロナウィルス感染症の世界的な拡がりを受けて多人数での集いが制約される中、東京財団政策研究所は新たにウェビナー(Webinar)を開催していくことといたしました。ウェビナーとはウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、数年前から米国を中心に拡がってきた試みです。
私たちは、このウェビナーを当座しのぎのものとは考えていません。従来型のカンファレンスやセミナーの制約された代用品にするつもりもありません。即時性、双方向性などウェブならではの特長を生かし、時代の変化に合わせた新しい形の政策論議、知的交流の場として、今後、発展させていきたいと考えています。当初は不慣れゆえの試行錯誤もあるかと思いますが、そこはご寛容いただきつつ、末永くお付き合いいただきますようお願い申し上げます。