去る2月28日(木)、NHK衛星放送の朝の番組「おはよう世界」で、当財団の 「2008年米国大統領選挙 主要候補者の選対本部・政策アドバイザー人名録」 が取り上げられました。番組では、当財団 「現代アメリカ研究プロジェクト」 のリーダーであり、この人名録作成の中心人物である久保文明東京大学教授が出演しました。
「おはよう世界」のキャスター高橋弘行氏は、番組がこの人名録に注目したのは、アメリカ大統領選挙を10倍おもしろくする「虎の巻」とも言える資料であること、そして、この資料が日本のシンクタンクによって作られたということを伝えたかったということです。
番組の中で久保教授は、「アメリカでは長い予備選を経て11月に新大統領が選出されると政権移行委員会が発足し、閣僚をはじめ3000人におよぶ官僚が新たに任命されるが、その多くがこの資料に名を連ねているだろう。つまり、この資料を見れば人材の流れがわかるし、新大統領の政策をある程度予見できる。」とその価値を説明しました。
また、このような人名録が日本のシンクタンクによって作られ、無料で配布されていることの意義について、久保教授は、「このような情報を日本の共有財産にすることがシンクタンクの役割であるのに、日本ではそれが十分に認識されているとは言えない。そこで、この資料の刊行により、シンクタンクの役割に対する認識が少しでも高まることを期待している。」と語りました。
この人名録は、これまでも広く新聞・雑誌等で取り上げられましたが、このような視点から取り上げられたのは、「おはよう世界」が初めてです。
東京財団プログラムオフィサー 片山正一
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