投票行動データ改訂版 について
周知のように、医療保険改革法案は、まず2009年11月7日、下院本会議が下院案を可決した後、同年12月24日、上院はこれに修正を加えて上院案を可決した。下院案と上院案の間には相違点があったが、両院協議会は開催されず、2010年3月21日、下院は上院案を可決すると同時に、上院案との相違点を予算調整の手続きによって修正する法案も併せて可決した。オバマ大統領は、3月23日、上院案に署名、予算調整法案はその直後上院で可決され、医療保険改革法が成立する運びとなった。
医療保険改革がオバマ大統領にとって最も優先度の高い政策の一つであったことに鑑み、昨年12月に行った「第111議会第1会期での主要法案に対する下院議員投票行動分析」について、医療保険改革法案の成立に決定的な意味を持つ2010年3月21日の下院議員投票行動を追加することとした。改訂版データでは、2009年11月の投票に比べて、民主党議員の反対票は多少減った一方で、共和党議員は全員が反対に回ったことが見て取れる。
■東京財団「現代アメリカ研究」
リーダー:久保文明(東京財団上席研究員、東京大学教授)
メンバー:足立正彦(住友商事総合研究所シニアアナリスト)
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