日時:2009年11月10日(火)12:00-14:00
場所:東京財団A会議室
出席者:
福嶋浩彦 東京財団上席研究員
中尾修 東京財団研究員
赤川貴大 東京財団政策研究部研究員兼政策プロデューサー
研究概要説明・意見交換の内容
岩手県陸前高田市議会の西條廣議長、小松真議員、福田利喜議会運営委員会委員長、清水幸男議員と議会基本条例を中心に地方議会の改革について意見交換を行いました。
まず、赤川より今回の意見交換会に先立ち陸前高田市で開催された「陸前高田市議会基本条例フォーラム」に参加した感想を述べ、さらに財団でのこれまでの調査研究の概要と「政策懇談会 地方議会の改革 ニセ議会基本条例を斬る」の開催報告をいたしました。
陸前高田市議会では、「公平性」と「透明性」をキーワードに議会基本条例制定に向けて活動をしています。議会のあり方、議員の責務、市長等・市民との関係を示した素案を作成し、市民にパブリックコメントを求め、またフォーラムを開催してきました。残念ながら、一般市民の関心は高いものではありませんが、だからこそ議会の運営や決定の重要性に気づいてもらう仕組みや制度の必要性があります。
今回の意見交換会では、福嶋浩彦上席研究員から議会基本条例の理念についての説明があり、続いて中尾修研究員から実施に当たってのいくつかの留意点が指摘されました。また、両研究員が提示したいくつかの先駆的な施策については、参加議員から既に実施されて旨の発言がありました。地方議会、地方自治の多様性を感じる意見交換会でした。
最後に参加した議員全員からは、市民の理解と支持を得た議会基本条例制定に向けてまい進するとの決意が表明され、実効性の高い議会基本条例が期待されます。
(文責:赤川貴大)