概要
2010年1月28日、東京財団会議室にて、富山県南砺市議会会派「なんと市民の会」所属の議員5名との意見交換会を開催いたしました。
まず、「地方議会の改革プロジェクト」での問題意識とこれまでの実施概要を説明しました。このプロジェクトで取り上げている議会基本条例について、赤川より政策提言に沿って問題点と展望を述べました。必須要件として、(1)議会報告会、(2)陳情・請願の意見陳述、(3)議員間の自由討議の3点が議会基本条例には不可欠であると考えていること、また、(1)議会基本条例の制定過程に市民の参加と情報公開を図ること、(2)議長の選出方法を公開にすること、(3)議会事務局職員を独自に採用すること、3点を政策提言として取りまとめたことを説明しました。その後、参加者全員で活発な意見交換が行われました。
主な論点
意見交換での主な論点は、以下の3点です。
・議員の活動内容や主張について市民の理解を得るためには、自由討議は絶好の機会である。ただ、誹謗中傷や個人攻撃に注意し建設的な議論の訓練が必要である。
・議会基本条例は(他の条例も同様だが)、多くの市民が理解できる文言・文章にすべきである。行政法的に高度な条例にすることで自己満足せず、市民が納得できる生きた条例にすべきである。
・地方政治制度の改正が検討されているが、制度の根幹である選挙制度の見直しも必要に感じる。現在の大選挙区制度には様々な問題がある。特に平成の大合併を経て、いくつかの自治体ではその問題点が如実に噴出している。議会会派との問題とも関連しており、今後の課題のひとつである。
<文責:赤川貴大>
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