概要
2010年4月27日、大阪府柏原市議会議員研修に木下敏之上席研究員と筆者が講師として参加いたしました。
「分権時代の議会改革」という講演のタイトルが示すとおり少し広い視点から地方議会の改革の必要性について木下から基調講演し、その後意見交換を行いました。
財政破綻から立ち上がろうと悪戦苦闘している 北海道夕張市の将来人口推計 や 柏原市の将来人口推計 、 働く世代人口推移 、 75歳以上の人口推移 ・ 85歳以上の人口推移 をグラフで提示し、将来の自治体が対応しなければならない数々の課題を説明いたしました。
また、国と地方の政治制度の違いと国会議員と地方議会議員の責任と役割を図表で分かりやすく説明しました。
さらに柏原市議会を含め多くの地方議会で改革のひとつとして取り上げられる議員報酬や政務調査費、議員定数について諸外国の議会/議員の業務内容を含め比較し説明しました。
講演後、議員間の自由討議や議会報告会などの具体的なイメージについて活発な意見交換が行われました。また、日々の議員活動の多くの時間や労力が市民からの要望要請への対応につぎ込まれていることへの考えやそれと連動しての議員報酬についての意見も交換されました。
筆者からは、これまでの議会活動は議員活動の集積であったが、これからはそれだけでなく、議会という組織としての活動を具体的に市民に示すことが求められることをお話いたしました。また、柏原市議会だけではなく、全国の多くの地方議会共通の問題ですが、議長の任期の短さと選出方法について意見させていただきました。
<文責:赤川貴大>
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