テーマ:「高齢者の就業の妨げをなくす社会政策」
- 日時:2019年1月24日(木)12:15~13:30
- 場所:東京財団政策研究所 大会議室
- 講師:山田篤裕(慶應義塾大学経済学部教授)
- 司会:西川正郎(東京財団政策研究所 政策アドバイザー)
東京財団政策研究所では、日本における政策ネットワークの拡充と政策議論喚起のため、BBLセミナー(BBL:Brown Bag Lunch Seminar Series)を随時開催しています。
第2回目となった1月24日には、慶應義塾大学経済学部教授 山田篤裕氏を講師にお迎えし、「高齢者の就業の妨げをなくす社会政策」という演題でご講演頂きました。
山田氏からは、高齢者の就業に関する日本の現状とこれまでの経緯について、理論とデータから整理・分析頂くとともに、年金支給開始年齢の引き上げや年金の給付水準の引き下げ、現役世代の減少等により高齢者の就業ニーズが強まっている中、(1)企業による再雇用時の賃金の大幅切り下げに伴う高齢者の就業意欲低下を防ぐ必要性、(2)介護と仕事の両立を可能にする施策の必要性、そして(3)貧困に追い込まれることでやむなく就労が促進されるといった事態を防ぐ必要性など、団塊世代・団塊ジュニア世代の負担を後世に持ち越すことを防ぐために必要となる「高齢者の就業の妨げをなくす社会政策」を巡り、示唆に富んだご発表を頂きました。
続く質疑応答では、司会の西川政策アドバイザーやフロアを交えて、活発な議論や問題提起が行われました。
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