テーマ:「景気動向と金融政策への期待」
日時:2019年3月6日(水)12:15~13:30
場所:東京財団政策研究所 大会議室
講師:門間一夫
(みずほ総合研究所エグゼクティブエコノミスト)
司会:西川正郎(東京財団政策研究所 政策アドバイザー)
東京財団政策研究所では、日本における政策ネットワークの拡充と政策議論喚起のため、BBLセミナー(BBL:Brown Bag Lunch Seminar Series)を随時開催しています。
第3回目となった3月6日には、みずほ総合研究所エグゼクティブエコノミスト 門間一夫氏を講師にお迎えし、「景気動向と金融政策への期待」という演題でご講演頂きました。
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門間エグゼクティブエコノミストからは、内外の金融経済情勢に係る豊富なデータをもとに、(1)米国のインフレ圧力の動向やユーロ圏経済の減速と、各国金融政策の動向、(2)中国経済減速の背景と景気対策の効果、(3)米中貿易摩擦の行方とそれらに対するマーケットの見方といった点に触れながら、最近の日本経済について、家計の所得形成の動向や、金融面の不均衡に関する見方など、幅広い観点からご説明いただきました。またその中で、日本銀行の現下の金融緩和政策と現実の物価の動向に関し、複数の仮説をもとに検証するとともに、金融安定や財政の持続性の問題に触れつつ、今後の金融政策に対する考え方についてもお話し頂きました。
続く質疑応答では、司会の西川政策アドバイザーやフロアを交えて、(1)日本銀行の大胆な金融緩和政策の意義や現時点での評価、(2)金融緩和政策の継続が長期的に期待インフレ率に与える影響などを巡り、活発な議論や問題提起が行われました。