政治外交検証研究会は「歴史」のなかの感染症や、新型コロナ問題を考えるうえで参考となる文献をリストにしました。
〈感染症は社会、世界の歴史をどのように変えてきたのか〉
- ジャレド・ダイヤモンド著;倉骨彰訳『銃・病原菌・鉄』上・下(草思社文庫、2012年2月)
- ウィリアム・H・マクニール著;佐々木昭夫訳『疫病と世界史』上・下(中公文庫、2007年12月)
- 石弘之著『感染症の世界史』(角川文庫、2018年1月)
- 山本太郎著『感染症と文明:共生への道』(岩波新書、2011年6月)
- 立川昭二著『病気の社会史―文明に探る病因』(岩波現代文庫、2007年4月)
【ヨーロッパ】
- 村上陽一郎『ペスト大流行:ヨーロッパ中世の崩壊』 (岩波新書、1983年3月)
- 宮崎 揚弘『ペストの歴史』(山川出版社、2015年5月)
- 見市雅俊著『コレラの社会史』新装版(晶文社、2020年5月)
- 西迫大祐『感染症と法の社会史:病がつくる社会』(新曜社、2018年8月)
【アジア、アフリカ】
- 飯島渉著『ペストと近代中国:衛生の「制度化」と社会変容』(研文書院、2000年12月)
- 飯島渉著『マラリアと帝国:植民地医学と東アジアの広域秩序』(東京大学出版会、2005年6月)
- 飯島渉著『感染症の中国史:公衆衛生と東アジア』(中公新書、2009年12月)
- 飯島渉著『感染症と私たちの歴史・これから』(清水書院〔歴史総合パートナーズ〕、2018年8月)
- 福士由紀著『近代上海と公衆衛生:防疫の都市社会史』(御茶の水書房、2010年12月)
- 見市雅俊・斎藤修・脇村孝平・飯島渉編『疾病・開発・帝国医療:アジアにおける病気と医療の歴史学』(東京大学出版会、2001年8月)
- 永島剛・市川智生・飯島渉編 『衛生と近代:ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会』(法政大学出版局、2017年4月)
- 脇村孝平著 『飢饉・疫病・植民地統治:開発の中の英領インド』(名古屋大学出版会、2002年2月)
- 磯部裕幸著『アフリカ眠り病とドイツ植民地主義:熱帯医学による感染症制圧の夢』(みすず書房、2018年)
【日本】
- 内海孝著『感染症の近代史』(山川出版社〔日本史リブレット〕、2016年)
- 笠原英彦・小島和貴『明治期医療・衛生行政の研究:長与専斎から後藤新平へ』(ミネルヴァ書房、2011年)
【スペイン風邪/スペイン・インフルエンザ】
- アルフレッド・W・クロスピー著;西村秀一訳『史上最悪のインフルエンザ:忘れられたパンデミック』新装版(みすず書房、2009年)
- 速水融著『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ:人類とウィルスの第一次世界大戦』(藤原書店、2006年)
- 内務省衛生局編『流行性感冒:「スペイン風邪」大流行の記録』復刻(平凡社〔東洋文庫〕、2008年)
【グローバル・ガバナンスとしての国際保健事業】
- 安田佳代著『国際政治のなかの国際保健事業 : 国際連盟保健機関から世界保健機関、ユニセフへ』 (ミネルヴァ書房、2014年)
【政策研究】
- リチャード・E・ニュースタット、ハーヴェイ・V・ファンバーグ著;西村秀一訳・解説『豚インフルエンザ事件と政策決断:1976起きなかった大流行』(時事通信出版局、2009年)
〈エイズ、新型インフルエンザ〉
【エイズ】
- ジャック・ペパン著;山本太郎訳『エイズの起源』(みすず書房、2013年)
【SARS】
- 飯島渉「SARSという衝撃:感染症と中国社会」『現代思想』第31巻9号、2003年7月104-112頁
- 唐亮「SARSをめぐる中国の政治と情報 」『国際問題』第525号、2003年12月56-70頁
【新型インフルエンザ】
- 山本太郎著『新型インフルエンザ:世界がふるえる日』(岩波新書、2006年)
- 木村盛世著『厚労省と新型インフルエンザ』(講談社現代新書、2009年)
- 二塚信・小野友道・上野眞也編著『検証:新型インフルエンザ2009:そのとき学校は、地域社会は、行政はどう対応したか』(成文堂、2012年)
【パンデミック】
- 押谷仁・瀬名秀明著『パンデミックとたたかう』(岩波新書、2009年)
- ソニア・シャー著;上原ゆうこ訳『感染源―防御不能のパンデミックを追う』(原書房、2017年)
- フレデリック・ケック著;小林徹訳『流感世界:パンデミックは神話か?』(水声社〔〈叢書〉人類学の転回〕、2017年)
【国際協力による感染症対策】
- 鬼丸武士「新型インフルエンザ対策:何をなすべきか」(『外交フォーラム』第21巻10号、2008年10月54-56頁)
- 鬼丸武士「東アジアにおける感染症対策強化に向けて」(『Policy Breif(JICA Research Institute)』No. 5、2011年3月1-4頁)
〈新型コロナウイルス発生後〉
【新型コロナにどのように向きあい、対処するのか】
- 井上栄著『感染症:広がり方と防ぎ方』増補版(中公新書、2020年4月)
- 岩田健太郎著『感染症は実在しない』(集英社インターナショナル新書、2020年4月)
- 岩田健太郎著『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書、2020年4月)
- 岡田晴恵著『どうする!?新型コロナ』(岩波ブックレット、2020年5月)
- 岡田晴恵著『知っておきたい感染症:新型コロナと21世紀型パンデミック』新版(ちくま新書、2020年8月)
- トク・クイン著;塚﨑朝子日本語版補遺、山田美明・荒川邦子訳『人類対新型ウイルス:私たちはこうしてコロナに勝つ』(朝日新書、2020年5月)
- 瀬名秀明・押谷仁・五箇公一・岡部信彦・河岡義裕・大曲貴夫著『ウイルスVS人類』(文春新書、2020年6月)
- 濱田篤郎『パンデミックを生き抜く:中世ペストに学ぶ新型コロナ対策』(朝日新書、2020年7月)
- 浦島充佳『パンデミックを阻止せよ!:感染症を封じ込めるための10のケーススタディ』新型コロナウイルス対応改訂版 (化学同人〔DOJIN選書〕、2020年6月)
- 大岩ゆり『新型コロナ制圧への道』(朝日新書、2020年8月)
- 奥田研爾『感染症専門医が教える:新型コロナウイルス終息へのシナリオ』(主婦の友社、2020年9月)
【ウイルス学】
- ロビン・マランツ・ヘニッグ著;長野敬・赤松眞紀訳『ウイルスの反乱』新装版(青土社、2020年7月)
【感染症の歴史をふりかえる】
- 磯田道史著『感染症の日本史』(文春新書、2020年9月)
- 山岡淳一郎著『ドキュメント感染症利権:医療を蝕む闇の構造』(ちくま新書、2020年8月)
- 池上彰・増田ユリヤ著『感染症対人類の世界史』(ポプラ新書、2020年4月)
- 小長谷正明著『世界史を変えたパンデミック』(幻冬舎新書、2020年5月)
- 内藤博文著『感染症は世界をどう変えてきたか:人類とウイルス・病原菌の攻防史』(KAWADE夢新書、2020年7月)
- 岡部信彦・和田耕治編『新型インフルエンザパンデミックに日本はいかに立ち向かってきたか:1918スペインインフルエンザから現在までの歩み』(南山堂、2020年4月)
【国際政治、国際社会のなかで新型コロナを考える】
- 詫摩佳代著『人類と病:国際政治から見る感染症と健康格差』(中公新書、2020年4月)
- 東大社研現代中国研究拠点編『コロナ以後の東アジア:変動の力学』(東京大学出版会、2020年9月)
- 遠藤誉・白井一成著、中国問題グローバル研究所編『ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元』(実業之日本社、2020年8月)
- 小原雅博著『コロナの衝撃:感染爆発で世界はどうなる?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン〔ディスカヴァー携書〕、2020年5月)
- 田中宇『コロナ時代の世界地図:激変する覇権構造と進む多極化』(花伝社、2020年8月)
- 國井修『人類vs感染症:新型コロナウイルス 世界はどう闘っているのか』(CCCメディアハウス、2020年8月)
〔外交、安全保障との関連で感染症を考える〕
- 古閑比斗志『ウイルスと外交:メディカル・インテリジェンスの舞台裏』(扶桑社新書、2020年9月)
- 村中璃子著『新型コロナから見えた日本の弱点:国防としての感染症』(光文社新書、2020年8月)
【新型コロナと中国、台湾】
〔中国〕
- 郭晶著、稲畑耕一郎訳『武漢封城日記』(潮出版社、2020年9月)
- 方方著、飯塚容・渡辺新一訳『武漢日記 :封鎖下60日の魂の記録』(河出書房新社、2020年9月)
- 早川真著『ドキュメント武漢―新型コロナウイルス封鎖都市で何が起きていたか』(平凡社、2020年8月)
- 宮崎紀秀著『インサイドレポート:中国コロナの真相』(新潮新書、2020年9月)
- 山谷剛史『中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか?:中国式災害対策技術読本』(星海社新書、2020年8月)
〔台湾〕
- 野嶋剛著『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書、2020年7月)
【新型コロナと日本】
〔日本経済〕
- 小林慶一郎・森川正之編著『コロナ危機の経済学:提言と分析』(日経BPM日本経済新聞出版本部、2020年7月)
- 熊谷亮丸著『ポストコロナの経済学:8つの構造変化のなかで日本人はどう生きるべきか?』(日経BP、2020年7月)
- 水野勝之編著『コロナ時代の経済復興:専門家40人から明日への緊急提案』(創成社、2020年8月)
〔日本全般〕
- 竹中平蔵著『ポストコロナの「日本改造計画」:デジタル資本主義で強者となるビジョン』(PHP研究所、2020年8月)
〔日本政治〕
- 山田順著『コロナショック』(エムディエヌコーポレーション〔MdN新書〕、2020年6月)
〔同時代観察〕
- 川村湊著『新型コロナウイルス人災記:パンデミックの31日間』(現代書館、2020年5月)
〔医療現場〕
- 香山リカ・徳田安春著『医療現場からみた新型コロナウイルス』(新日本出版社、2020年8月)
- 地域医療・介護研究会JAPAN、ヘルスケア・システム研究所著『新型コロナウイルスとの闘い・現場医師120日の記録:医療と政治の初動を振り返る』(PHPエディターズ・グループ、2020年8月)
〔生き抜くための思考〕
- 神里達博著『リスクの正体:不安の時代を生き抜くために』(岩波新書、2020年6月)
- 大澤真幸・國分功一郎著『コロナ時代の哲学』(左右社、2020年7月)
- 日沖健著『現状認識の方法:感染症時代を生き抜く科学的思考』(千倉書房、2020年8月)
- 内田樹・岩田健太郎著『コロナと生きる』(朝日新書、2020年9月)
【新型コロナと世界経済、資本主義のゆくえ】
- ダニネル・ステルター著;岸博幸監訳『コロノミクス;世界経済はどこへ向かうのか? 我々は何を備えるべきか?』(アチーブメント出版、2020年8月)
- 小幡績著『アフターバブル:近代資本主義は延命できるか』(東洋経済新報社、2020年9月)
- 廣田尚久著『ポスト・コロナ:資本主義から共存主義へという未来』(河出書房新社、2020年8月)
- ネイサン・シュナイダー著;月谷真紀訳『ネクスト・シェア:ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム』(東洋経済新報社、2020年8月)
【社会学】
- 西田亮著介『コロナ危機の社会学:感染したのはウイルスか、不安か』(朝日新聞出版、2020年7月)
- 美馬達哉著『感染症社会:アフターコロナの生政治』(人文書院、2020年7月)
【ウィズコロナ、ポストコロナの「世界」と日本を多角的に展望する】
- 村上陽一郎編著『コロナ後の世界を生きる:私たちの提言』(岩波新書、2020年7月)
- Voice編集部編『変質する世界:ウィズコロナの経済と社会』(PHP新書、2020年7月)
- 朝日新聞社編『コロナ後の世界を語る:現代の知性たちの視線』(朝日新書、2020年8月)
- 大野和基編『コロナ後の世界』(文春新書、2020年7月)
- 筑摩書房編集部編『コロナ後の世界:いま、この地点から考える』(筑摩書房、2020年9月)
◆続きはこちら→ 第5回: 論考「疫病史観からコロナ危機を考える」
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