ポピュリズム国際歴史比較研究会 論考・レポート
現代世界では民主主義の衰退が語られ、ポピュリズムの台頭による世論の二極化やイデオロギー対立の深刻化が論じられている。また、いままさにロシアによるウクライナへの軍事侵攻が行われ、第三次世界大戦勃発の可能性すら指摘されている。同様の危機を経験した1930年代欧州と現代世界の事象を比較検証し、共通点および現代に特有の新たな問題を明らかにし、教訓を得る。
【出席者】(報告順、肩書は当時)
ゲストスピーカー
水島治郎(千葉大学教授)
歴史分析プログラム ポピュリズム国際歴史比較研究会プログラムメンバー
高橋義彦(北海学園大学准教授)
長野晃(慶應義塾大学非常勤講師)
板橋拓己(成蹊大学教授)
細谷雄一(東京財団政策研究所研究主幹/慶應義塾大学教授)※モデレーター兼コメンテーター
【目次】
<研究会論考>
■「『公共の利益』の担い手は誰か――戦間期オランダにおける政党と『非政党的政党』の角逐」(水島治郎)
■「非ポピュリズム的?なオーストリア・ファシズム」(高橋義彦)
■「ポピュリズムにおける人民/民族とファシズム」(長野晃)
■「ヴァイマル共和国の教訓――分断された社会とポピュリズムとしてのナチズム」(板橋拓己)
<研究会レポート>
■「質疑応答 戦間期から現代への架橋――歴史から得るべき教訓とは」