2016年6月23日の国民投票で英国民が選択したEU離脱(Brexit)。だが、EUとの「離脱協定」は英国議会下院において2019年1月に歴史的大差で否決され、以来、Brexitプロセスは先の全く見通せない状況に突入してしまった。これほどまでの混迷は不可避だったのだろうか。そしてこの事態はいかなる方向に向かっているのか。本連載では、英国国内およびEU側の最新の状況を踏まえ、さまざまな争点を掘り下げることで、Brexitの本質に迫りつつ、今後を展望する。
番外編(最終回) EU離脱の完了と、それでも終わらない課題 ~ Brexitカウントダウン番外編 (2021/1/21)
番外編(3) 日英EPA(経済連携協定)がもたらす新しい日英関係 (2020/11/9)
番外編(2)「合意なき移行期間終了」は回避できるか――Brexitカウントダウン(2020/6/30)
番外編(1) イギリスの新型コロナウイルス対応に影を落とす対EU、対中国関係(2020/4/30)
(22) Brexitとは何だったのか、何をもたらすのか(最終回)(2020/1/29)
(21)「離脱疲れ」のなかでの決着へ(2019/12/19)
(20)「ジョンソン合意」とは何か――離脱後のEU・英国関係の選択肢(後編)(2019/11/28)
(19) 北アイルランド限定措置は解決策になるのか(2019/9/25)
(18) ジョンソン首相は何を目指しているのか(2019/9/19)
(17) 離脱後のEU・英国関係の選択肢(前編)(2019/8/29)
(16) 「合意なき離脱」の実像(2019/8/9)
(15) ジョンソン政権の多難な船出(2019/7/24)
(14) 「ダロック事件」――駐米英国大使辞任が示すもの(2019/7/17)
(13) 連合王国分裂危機の構図(2019/7/2)
(12) Brexitは憲政危機なのか(2019/6/26)
(11) 首相交代で変わること・変わらないこと(2019/6/12)
(10) 離脱撤回の理想と現実(後編)(2019/6/3)
(9) 離脱撤回の理想と現実(前編)(2019/5/31)
(8) 再度の国民投票、「承認のための投票」とは何か (2019/5/23)
(7) 再度の延期による仕切り直し(2019/4/19)
(6)「主権を取り戻す」とは何だったのか(2019/4/5)
(5) 離脱延期への厳しい対応で示されたEUの本音(2019/3/29)
(4) 北アイルランド「安全策(バックストップ)」とは何か (2019/3/22)
(3) 延期に向かうBrexit――「三度目の正直」か大幅延期か(2019/3/18)
(2) 決断の週に向けた政治的計算――「現行合意」対「合意なし」対「延期・残留」(2019/3/8)
(1) 混迷するBrexit―なぜこんなことになってしまったのか…(2019/3/4)