9月7日より新型コロナウイルス感染者の隔離期間が短縮されることになりました。しかし、どのようなエビデンスを用いて方針が決まったのでしょうか。ウィズコロナの今、データに基づいた感染症対策が求められています。
「健康危機に対するヘルス・レジリエンスの構築に関する研究」研究プログラムでは9月12日に「データサイエンスとパンデミック対策―データでパンデミックを制す―」と題し、緊急記者懇談会を実施しました。
本記者懇談会では、先月20日に国際学術雑誌「Nature Communications」に新型コロナ感染者の隔離短縮シミュレータの論文が掲載された江島啓介主任研究員に、「ウイルス量データを使った感染者隔離ルールの決定」「ウイルス量データを使った接触者調査の効率化」をはじめ、データに基づいた「数理モデル」から、パンデミック対策に取り組む試みについて解説頂きました。またデータサイエンスをどのように政策に反映させるべきか、何が課題か。日本の体制や、イギリス・シンガポールの事例も交えつつ、渋谷健司研究主幹の司会の元、皆様とディスカッションを行いました。
本PGでは今後もタイムリーに記者懇談会を企画し、皆様との議論を通じ、研究を深化させ、時宜を得た政策提言を実施してまいる予定です。
開催概要
■テーマ:「データサイエンスとパンデミック対策―データでパンデミックを制す―」
■開催日:2022年9月12日(月)14:00~15:00
■場 所:オンライン(Zoom)
■登壇者:
解説:江島啓介主任研究員
司会:渋谷健司研究主幹
■資 料:
江島啓介主任研究員 発表参考論文
「Designing isolation guidelines for COVID-19 patients with rapid antigen tests」(Nature Communications)
※クローズドの緊急記者懇談会につき、当日の動画、資料の公開はございません。何卒ご了承ください。
■江島啓介主任研究員が参加している研究プログラムについて
「健康危機に対するヘルス・レジリエンスの構築に関する研究」
■渋谷健司研究主幹が総括している研究プログラムについて
「ポスト・コロナ時代における持続可能かつレジリエントな医療・看護・介護システムの構築に関する研究」