E-2023-035
ウェルビーイング政策の実施において、定量的なデータのみならず、住民の生の声を聞いて政策検討に活かすことは重要な課題である。本研究プログラムにおいて連携をしている福井県では、20代のウェルビーイングが低いことや若者の福井離れを課題のひとつとして認識していることから、福井県の20代の住民を対象としてウェルビーイングについて意見や考えを話し合うワークショップを実施した。本開催報告では、ワークショップの内容と自治体担当者からの反響について紹介する。
【開催概要】
日時:2024年3月20日
場所:福井大学 文京キャンパス
参加者:福井大学 国際地域学部 学部生7名
目的:福井県が実施した県民アンケートで20代の幸福実感が低い結果であったこと、県や地元大学では若者の人口流出が課題となっていることなどから、20代のウェルビーイングや福井での生活に関する希望感を把握する。
質問内容:
Q0 福井の好きなところ
Q1 これからも福井に住み続けたいと思うか。住み続けたいと思える点や、逆に住み続けるには物足りないと思うところ
Q2 なぜ20代の幸せ実感※が低いと思うか
※福井県では主観的ウェルビーイングのことを「幸せ実感」と表現して県政を推進している
Q3 20代の幸せ実感を改善するためのアイデア
Q4 幸せ実感を感じる時はどんな時か
【ワークショップの成果・自治体担当者の声】
20代の参加者から地域に恩返ししたいという意見を聞き、自分のことだけではなく地域のことを思う姿に、福井の未来は明るいぞ、と大変誇らしく感じた。また、福井県の良さについて、自然の豊かさや食のおいしさなどに加え、子育てしやすいという意見も出た。まだ直接子育てを経験していない学生の参加者にも、県の政策が伝わっているという点でうれしく思った。
ワークショップを通じ、20代の幸せ実感を高めるたくさんのヒントをいただいた。特に、人と人とのつながりの中で自分らしく生活できることや、福井県での生活を誇らしく思えることは大事だと感じた。
「福井県らしさ」も変わってきているように感じた。ワークショップ内で出た「チャレンジを応援する雰囲気」などは、比較的新しい福井県らしさではないかと思う。こうした福井の新しい良い面も伸ばしていき、20代を含む県民の幸せ実感を高めていきたい。
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- 研究主幹
- 宮田 裕章
- 宮田 裕章
- 研究分野・主な関心領域
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- データサイエンス
- 科学方法論
- Value Co-Creation
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- 主席研究員
- 石川 善樹
- 石川 善樹
- 研究分野・主な関心領域
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- ウェルビーイング
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- 主席研究員
- 立森 久照
- 立森 久照
- 研究分野・主な関心領域
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- 疫学
- 生物統計学
- 精神保健学
- 政策評価
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- 主席研究員
- 高野 翔
- 高野 翔
- 研究分野・主な関心領域
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- ウェルビーイング
- 都市計画・まちづくり
- 公共政策
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- 研究員
- 村上(内堀) 愛恵
- 村上(内堀) 愛恵
- 研究分野・主な関心領域
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- ヘルスデータサイエンス
- 医療政策
- ウェルビーイング
- イノベーション
- 平和構築
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- 研究員
- 金森 由晃
- 金森 由晃
- 研究分野・主な関心領域
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- 医療・福祉政策
- ウェルビーイング
- 精神保健
- ケア
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- 慶應義塾大学 医学部 医療政策・管理学教室 (信濃町) 特任研究員
- 東野 瑠華
- 東野 瑠華
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