E-2024-022
生成AIの利用が広がる中、教育現場でも活用方法や課題について様々な声が聞かれるようになってきました。
本イベントでは、まず生成AIに関する最新動向をお伝えした上で、千代田区立九段中等教育学校での先進的な取り組みについて、須藤祥代先生より詳しくご紹介いただきました。
組織的な生成AIシステムの導入から実際の教育現場での活用事例まで、具体的な実践に基づいた知見を共有していただいたうえで、参加者の皆様との意見交換の時間も設け、現場での課題や悩みなども共有を行いました。
本イベントについて
毎月行っている本イベントは、教員に対して最新情報や有用な実践知を提供することに加え、構築中のコミュニティへの参加を促し、実践知を効率的に共有し合える環境を構築する目的で実施しています。
これまでの活動を通じ、ChatGPTをはじめとする生成AIの教育現場での活用が広がりを見せる中、多くの教員から具体的な実践例を求める声が寄せられてきました。そこで今回のイベントでは、生成AIの活用に関連する最新情報の提供を行った上で、千代田区立九段中等教育学校での先進的な取り組みについて、須藤祥代先生より詳しくご紹介いただきました。組織的な生成AIシステムの導入から実際の教育現場での活用事例まで、須藤先生から具体的な実践に基づいた知見を共有いただいただけではなく、参加者の皆様ともテキストを用いてディスカッションできる場を設け、各現場での課題や悩みなども共有し、解決策を探りました。
生成AIを実際に活用している実例を交えながら開催した今回のイベントの事後アンケートでは、「学校としての取り組みが重要であることが実感できた」「吉田先生の最新情報とともに須藤先生の事例紹介にワクワクいたしました。その時代の先を創る子供たちの今に最適な学習環境整備がなされていて、自分が住んでいる地域の子供たちに体験させてあげたいと思いました。」等のポジティブなコメントが多く見られ、本研究プログラムで構築を目指す「教員が実践知を効率的に共有し合える環境」に繋がる双方向的な学び合いを実践できたと考えます。
本研究プログラムでは、引き続き、教育現場から寄せられる実際のニーズに対する情報提供にとどまらず、イベントの実施と評価、コミュニティ運営を行うことを通して、教員にとって意義ある活動の明確化を行い、その知見を元に教育における生成AIの活用に関する政策提言を行うことを目指していきます。
・発表資料はこちらをご覧ください。
・当日の模様(Youtube動画)やその振り返りは、東京大学 大学院工学系研究科 吉田塁研究室 ホームページにて公開しております。
開催概要
■テーマ:「生成AIの最新情報の提供と中等教育学校における実践共有」
■日 時:2024年12月27日20:00~21:00
■会 場:YouTube Live
■講 師:吉田塁 東京財団政策研究所 主席研究員/東京大学 大学院工学系研究科 准教授
■研究プログラムについて
「学び続ける教員を支える生成AI に関する学びの場づくり」研究プログラム
◆ 教育×生成AI ポータルサイト Manabi AI(まなびあい)
教育における生成 AI の利活用に関する基本的な情報や最新情報をまとめることを目的にしたポータルサイトです。(吉田塁主席研究員: 監修・記事作成)