【2023年度終了】ポストコロナ時代を見据えたグローバル・ヘルス政策に関する研究
我が国は、「人間の安全保障」の重要な要素として地球規模の保健課題(グローバル・ヘルス)を外交戦略の一つとして活用してきた。しかし、グローバル・ヘルスは、新型コロナウイルスによるパンデミックを通して大きな変革期を迎えている。特に、国際政治状況に左右される極めて脆弱なグローバル・ヘルスにおけるガバナンスの課題を露呈させ、多国間協調の分断及び非科学的な対応が、パンデミックの悪化を加速した。さらに、WHOの財政的・政策的求心力の低下に伴い、官民連携型の国際機関や民間財団、そして近年では民間企業の存在感が増している。グローバル・ヘルスは、従来の公衆衛生マターではなく、国家安全保障、財政政策、経済政策、そして、科学技術振興など、他分野と密接に連携しながら、学際的・分野横断的に対応すべきものである。本研究の目的は、1)官民連携、革新的技術の活用、他のセクターとの協調、インパクト投資などの観点から、我が国の次世代のグローバル・ヘルス戦略を提言、2)発展途上国における様々なシステム・イノベーションから我が国の国内医療改革に資する戦略の開発、そして、3)グローバル・ヘルス政策リーダーの育成の3つである。
■研究協力者(プログラムメンバー)
D デルフ(キングス・カレッジ・ロンドン グローバルヘルス・社会医学研究科博士課程)
研究代表者
研究分担者
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エムディ・ミジャヌール・ラハマン
- 元 主席研究員
- エムディ・ミジャヌール・ラハマン
- Md. Mizanur Rahman
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中村治代
- 元 研究員
- 中村治代
- Haruyo Nakamura
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向川原充
- 研究員
- 向川原充
- Mitsuru Mukaigawara
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