東京財団政策研究所「加速するエネルギー転換と日本の対応」プログラム(研究期間2020年4月~2023年3月)では、研究成果として書籍『異次元エネルギーショック 2050年への日本生き残り戦略』(日本経済新聞出版)を2023年6月に刊行いたしました。
気候変動問題への対応、コロナ禍からの経済復興、そしてウクライナ危機による化石燃料の需給不安定化など、我々はエネルギー情勢に大きな影響を及ぼす様々な事態に直面しており、異次元エネルギーショックと言えるかつてない危機を迎えています。一方、日本は再生可能エネルギーの普及をはじめとするエネルギー転換に遅れており、気候変動問題への対処やエネルギー安全保障上の大きなリスクを抱えています。このままでは異次元エネルギーショックへの対応は難しく、ひいては日本の国際競争力の喪失に繋がりかねません。
2023年8月28日に開催した東京財団政策研究所オンラインシンポジウム「異次元エネルギーショックへの日本の対応」では、日本がカーボンニュートラルを目指す中、いかにして異次元エネルギーショックに対応していくべきか、上記書籍の内容を紹介しつつ、プログラムのメンバーが日本のエネルギー政策の在り方についてメッセージを発信しました。
当日の模様を、動画と発表資料にて紹介いたします。
◆ 登壇者
▼ 東京財団政策研究所「加速するエネルギー転換と日本の対応」プログラム・メンバー(50音順)※肩書は2023年9月時点
橘川武郎 | 国際大学学長 国際経営学研究科教授(※プログラムリーダー(共同)) |
黒﨑美穂 | エナジー・インパクト・パートナーズ(EIP)アジア太平洋地域リサーチヘッド |
杉本康太 | 東京財団政策研究所 研究員/横浜国立大学国際社会科学研究院講師 |
瀬川浩司 | 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門長、 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻長・教授 |
高村ゆかり |
東京大学未来ビジョン研究センター教授 |
田辺新一 |
早稲田大学創造理工学部建築学科教授 |
平沼光 |
東京財団政策研究所 主席研究員(※プログラムリーダー(共同)) |
■開会挨拶「はじめに」
東京財団政策研究所 主席研究員 平沼光
第1部:研究プログラムからの報告 ※動画および資料内の肩書は開催当時
※発表タイトルをクリックすると、講演動画(YouTube)へ遷移します。
■基調報告「ウクライナ危機の最大の教訓 :エネルギー自給率の向上」 [発表資料]
橘川武郎(国際大学学長 国際経営学研究科教授 ※プログラムリーダー(共同))
■「再生可能エネルギー政策の3つの注目点」 [発表資料]
高村ゆかり(東京大学未来ビジョン研究センター教授)
■「エネルギー高騰時代のクリーンエネルギー技術を見極めよ」 [発表資料]
瀬川浩司(東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門長、
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻長・教授)
■「エネルギーとのセクターカップリングでEV普及を」 [発表資料]
平沼光(東京財団政策研究所 主席研究員 ※プログラムリーダー(共同))※モデレーター
■「生き残りのカギは徹底した省エネ」 [発表資料]
田辺新一(早稲田大学創造理工学部建築学科教授)
■「日本の電力市場の設計:これまでとこれから」 [発表資料]
杉本康太(東京財団政策研究所 研究員/横浜国立大学国際社会科学研究院講師)
■「投資家・金融視点でのエネルギー転換 2023」 ※資料公開はございません
黒﨑美穂(エナジー・インパクト・パートナーズ(EIP)アジア太平洋地域リサーチヘッド)
第2部:全体議論
右から、平沼光 主席研究員(モデレーター)、橘川武郎氏、高村ゆかり氏、瀬川浩司氏、田辺新一氏、杉本康太 東京財団政策研究所 研究員/横浜国立大学国際社会科学研究院講師、黒﨑美穂氏(オンライン登壇)。
主催:公益財団法人東京財団政策研究所 |