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【2022年度終了】日本のスタートアップ企業成長の課題-資本と企業サイドからのアプローチ(準備研究)

現在、日本で設立されるスタートアップ企業の数は多いが、成長して評価額10億ドル以上のユニコーンになる件数は限られている。新型コロナウィルスに対するRNAワクチンを開発したビオンテック、モデルナの例が示すように、スタートアップには過去の仕組みに囚われずイノベーションに挑む潜在能力がある。それが中心的企業に育たない現状は経済システム全体の停滞を生んでいる。その背景として、我が国においては新企業と資本の結合を困難にする何らかの事情があるのではないか。この疑問を、本準備研究の出発点とする。そのような問題は、企業の活動基盤であるセクターによって具現の仕方が当然異なると思われる。

まずは、多くのスタートアップ企業経営者にヒアリングし、ネットワークを作り、事業拡大のための問題について定型化できる事実を確認する。これについては、スタートアップ企業への投資に経験のある個人投資家などから、企業選択の助けを得る予定である。もう一つ、近年は大学によるスタートアップ育成への取り組みも重要である。理論的科学に強い特徴がある京都イノベーションキャピタル株式会社には、以前ヒアリングの経験があるが、今回さらにコンタクトを強化する。とくに資本を提供する金融機関、市場との問題、および官庁による規制の影響に焦点を当てる。

スタートアップ固有の問題を発見するためには、技術力を持つ実績のある中小企業との比較も重要である。後者についてもヒアリング対象企業を選択する予定である。

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